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24時間、調剤漬けの薬剤師。その思考履歴。
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「クオリア」
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     自分の中だけで感じる、「感じ」は文章で説明するのが難しい。難しいというか、正確に記述することは、おそらく不可能だと思う。

     とてもきれいなトマトの赤い色の「感じ」。

     どこまでも青く澄んでいる海の前に立っている時に、ゆっくりとあたたかな風が吹いて来る。…その時の匂いの「感じ」。

     子犬の背中を撫でたときのあの温かくて柔らかい「感じ」。

     「クオリア」とは、その「感じ」の事で、『内観によって知られうる意識の現象的側面』の事を指すようです。

     以前、ソニーAV機器の高級ブランドに「QUALIA」(クオリア)というのがありました。



     上の写真は、「QUALIA」シリーズのポータブルMDプレーヤーで189,000円 の超高級機種です。「QUALIA」シリーズは過去のブランドになりますが、感性品質を高めた商品群でした。


    「クオリア降臨」茂木健一郎(著)

     茂木健一郎氏の著書については何度か書かせて貰っていますが、脳科学者である著者が「脳はなぜ心をふるわせるのか?」という事について書かれてあります。音楽や絵画についての話もありました。

     先ほど書いたように「クオリア」が、『内観によって知られうる意識の現象的側面』だとしたら、自分だけが感じる「感じ」の事になります。だから、その「感じ」を他人に伝えるのは難しい。文学はそういうモノを、なんとかして文字で伝えようとしているのかもしれないなと思った。

     梶井基次郎の作品「檸檬」で、主人公の「丸善」での行動…

     −−−

     キセル、小刀、石鹸、たばこ。私はそんなものを見るのに小一時間も費すことがあった。そして結局一等いい鉛筆を一本買うくらいの贅沢をするのだった。

     −−−
     
     「結局一等いい鉛筆を一本買うくらいの贅沢

     そこに表現される主人公の周辺状況。そう表現するしかない、その時の内面の「感じ」。主人公の静かにうごめく内面の「感じ」が、伝わってくる気がする。

     『文学』って結局「クオリア」をより具体的に、鮮明に伝える文字列を作成する為の学問のように思う。

     それを言ってしまうと身も蓋もないですが、そんな事を考えました。


    〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜

    「 この壁を貫通させてやる!」
    | book | 17:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |









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