2007.11.05 Monday
「スモールワールド」
前に書いた、スティーブン・ストロガッツ著の「sync」の最後の方に付加的にあった章を読んで、初めてスモールワールドの話を知りました。「たった6人の他人を辿るだけで、世界中の誰にでも行き着ける」という考え方。「6次の隔たり」と言われるモノです。数学的なアプローチで様々な理屈があるみたいなんですが、今は「複雑ネットワーク(complex networks)」という研究分野でいろいろと考察されているみたいです。これが素人目にもけっこう面白い。
数学で解明されるモノっていろいろあるけど、なんとなく「理解できない」というか、「想像できない事」が多い。(←知識不足で)例えば、「月の形成される謎をスーパーコンピューターで解いた。」とか言われても、素人すぎて実感がもてません。計算でそれがわかるんだということが実感として持てない。
ただ、ネットワークの話は実感が伴いやすい。はじめは「6次の隔たり」はちょっと少な過ぎるんじゃないかと正直思った。6人じゃ届かんやろうと。
「複雑ネットワークとはなにか」増田直紀/今野紀雄(著)
「私たちはどうつながっているのか」増田直紀(著) この2冊を読みましたが、大体同じ様な事が書いてます。なぜか、どちらもタイトルが疑問形です。結論でいうとだいたい6人で届くという事に至ってます。そのように驚異的に距離が近くなるのは、幾つか理由があります。興味のある方は読んで損はないと思います。
有名なSNSに「mixi(ミクシィ)」というのがあります。mixiは2004年3月3日に正式オープンしたようです。会員数は2004年7月26日に5万人を超えて、11月25日には20万人を突破。2007年7月の時点で会員が1100万人越えてます。実際に稼働していない会員や重複IDも多数いるとは思いますが日本の人口を考えると驚異的な数字です。
数学で解明されるモノっていろいろあるけど、なんとなく「理解できない」と先ほど書きましたが、なんとなく理解できないのはそれが「視覚化」されていないからというのもあると思います。いわゆる「見える化」できてないから。
「mixi(ミクシィ)」の友人の事を「マイミク」というようですが、その「マイミク」のリンクを辿って視覚化するというソフトがあります。なんというかこれ、よく言われる「web2.0」的だと私は感じました。
「mixigraph」と言われるソフトなのですが、非常に面白いです。mixiのIDを持っているかたは実際に試された方が実感が沸くと思います。自分の友人の→友人の→友人の→…という感じでそのつながりが視覚的に理解できます。プロフィール画像とニックネームが出ます。ちなみにこのソフトを使っても今のmixiのバージョンでは、「足あと」が残らないようです。別に怪しいソフトではありません。このソフトのコミュニティーもmixi内にあるようです。
こういうモノで視覚的に感じる事ができると、「6次の隔たり」等もなんとなく理解できた気になります。自分の友人の→友人の→友人の→友人の→…と辿っていくといきなり自分から遠い友人が自分と近い人とリンクする場合があります。自分から遠い存在の人が、実は自分から近い人に近かった等ということが実感できます。複雑ネットワークでは「ショートカット」というようですが、こういうモノの存在も「スモールワールド」を「スモール」にしている理由でもあるようです。
「世間って狭いね〜」というのも、ネットワーク科学的にみると非常に理にかなった事を言っているようですね。
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次回は、「決断力」です。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜
「大丈夫、手つないで行こう。」
数学で解明されるモノっていろいろあるけど、なんとなく「理解できない」というか、「想像できない事」が多い。(←知識不足で)例えば、「月の形成される謎をスーパーコンピューターで解いた。」とか言われても、素人すぎて実感がもてません。計算でそれがわかるんだということが実感として持てない。
ただ、ネットワークの話は実感が伴いやすい。はじめは「6次の隔たり」はちょっと少な過ぎるんじゃないかと正直思った。6人じゃ届かんやろうと。
「複雑ネットワークとはなにか」増田直紀/今野紀雄(著)
「私たちはどうつながっているのか」増田直紀(著) この2冊を読みましたが、大体同じ様な事が書いてます。なぜか、どちらもタイトルが疑問形です。結論でいうとだいたい6人で届くという事に至ってます。そのように驚異的に距離が近くなるのは、幾つか理由があります。興味のある方は読んで損はないと思います。
有名なSNSに「mixi(ミクシィ)」というのがあります。mixiは2004年3月3日に正式オープンしたようです。会員数は2004年7月26日に5万人を超えて、11月25日には20万人を突破。2007年7月の時点で会員が1100万人越えてます。実際に稼働していない会員や重複IDも多数いるとは思いますが日本の人口を考えると驚異的な数字です。
数学で解明されるモノっていろいろあるけど、なんとなく「理解できない」と先ほど書きましたが、なんとなく理解できないのはそれが「視覚化」されていないからというのもあると思います。いわゆる「見える化」できてないから。
「mixi(ミクシィ)」の友人の事を「マイミク」というようですが、その「マイミク」のリンクを辿って視覚化するというソフトがあります。なんというかこれ、よく言われる「web2.0」的だと私は感じました。
「mixigraph」と言われるソフトなのですが、非常に面白いです。mixiのIDを持っているかたは実際に試された方が実感が沸くと思います。自分の友人の→友人の→友人の→…という感じでそのつながりが視覚的に理解できます。プロフィール画像とニックネームが出ます。ちなみにこのソフトを使っても今のmixiのバージョンでは、「足あと」が残らないようです。別に怪しいソフトではありません。このソフトのコミュニティーもmixi内にあるようです。
こういうモノで視覚的に感じる事ができると、「6次の隔たり」等もなんとなく理解できた気になります。自分の友人の→友人の→友人の→友人の→…と辿っていくといきなり自分から遠い友人が自分と近い人とリンクする場合があります。自分から遠い存在の人が、実は自分から近い人に近かった等ということが実感できます。複雑ネットワークでは「ショートカット」というようですが、こういうモノの存在も「スモールワールド」を「スモール」にしている理由でもあるようです。
「世間って狭いね〜」というのも、ネットワーク科学的にみると非常に理にかなった事を言っているようですね。
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次回は、「決断力」です。
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〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜
「大丈夫、手つないで行こう。」