「面白いモノ」はなんでも好きです。「面白いモノ」と言っても、それは人によっても違うと思います。クスッと笑えるものから、大笑いするもの、さらに大爆笑してしまうモノまで、「面白いモノ」の種類は様々です。「A」と「B」という人がいて、「A」という人が笑ったから、「B」が必ず笑うとも限りません。その人それぞれに反応のランクがあると思います。「A」のランキング、「B」のランキングと言った感じです。
反応のランクを昇順に並べると、
クスッと笑う→
大笑い→
大爆笑…等と表現できると思います。そしてその先にある面白さを言い表す言葉が浮かびません。そこで、その
「大爆笑」の先にある面白さを表現する言葉を仮に
「なんか面白い」とします。「面白いモノ」の中での最高ランクが
「なんか面白い」です。
「なんか面白い」モノには、もはや笑いすら起こりません。観たり聞いたりしただけで、その対象に巻き込まれ、引き込まれてしまう。心を奪われる。そして笑うことはなく
「すごい!すごい!」と思う。本当に面白いものに出会った時に感じる感覚は
「すごい!」です。笑いがないのなら、大爆笑の次に来るのはおかしいのではないか、と言われそうですが以下の話を進める上で「なんか面白い」の定義を勝手にこういう感じにします。
佐藤雅彦教授の作るものは、私にとって
「なんか面白い」です。多くの人にとってもそうだと思います。NHKの
「ピタゴラスイッチ」という番組をご存じですか?
一番初めにこれを観たときは声を上げて喜びました。今でもやっているので百聞は一見にしかずです。観ていただくのが一番良いと思います。私のブログで良く引用させてもらう脳科学者−茂木健一郎氏の著書
「やわらか脳」のなかで「ピタゴラスイッチ」について触れられている所があります、著者はたまたま「ピタゴラスイッチ」を観て、その中のコーナー
「アルゴリズム行進」に感激していました。私も「ピタゴラスイッチ」の中では非常に秀逸なコーナーだと思います。口での説明は難しいです。(ぜひ
→コチラをクリック)これは航空会社の人とやっています。結構真面目な職業の方と一緒にやっている事が多く、(消防署の職員とか…)そのシュールさがたまりません。
人によって様々だと思いますが、漫才や落語、コント等で非常に面白い「大爆笑」するモノがあったとします。私が思うに、「大爆笑」ネタは1回目はすごく面白いです。2回目もそこそこ。しかし繰り返し観ていると、だんだん笑いの再現性が低くなってきます。刺激性の強い笑いです。何度も観ていると笑いの再現性が下がってくる、なんかこの感じは「すごい手品」を観たときと同じような感じ。「ああ、これ観た」となるとそんなに面白くなくなる。その点、「なんか面白い」クラスの面白さになると笑いの再現性が高く、何度観ても納得します。特にこれは何度も目にする事になるCMなんかですごく重要だと思います。何回観ても「なんか面白い」。
「バザールでござ〜る。」
「ポリンキー、ポリンキー」
「ドンタコスったら、ドンタコス。…」
CMには意外としっかり目を通す方です。刺激的で、いわゆるクールなCMが最近多いです。しかしCMプランナー時代の佐藤教授の作った上のようなCMは「なんか面白い」。今観ても新鮮だと思います。
前回も書きましたが、さらにあの
「だんご三兄弟」やら、ゲーム
「I.Q 〜intelligent qube〜」も佐藤教授です。本当にすごい方だと思います。著書もたくさんあって、
「四国はどこまで入れ換え可能か」
「経済ってそういうことだったのか会議」
上の本はショートコミックです。クスクス笑いができます。タイトルにもなっている部分では、「四国」を「あるもの」と見事に入れ換えています。竹中平蔵氏のあの経済の本も佐藤教授と共著です。
「なんか面白い」モノ、私も死ぬまでにひとつぐらい作ってみたいもんです。
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次回は、
「世界征服は可能か?」です。
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〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜
「俺にも、壁がすごい事はわかるけど。」