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24時間、調剤漬けの薬剤師。その思考履歴。
「時間管理」
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     整理法だとか、時間管理の方法の本はビジネス書のコーナーにたくさん並んでます。時間管理…、私の場合全くできてないと言っていいと思います。基本的に、「やらなければならない事」は、「やりたいことをやってから、残った時間にする」という最悪のパターンを繰り返しているので、なんとかしなければいけないと真剣に思っています。

     勝間和代さんという経済評論家をご存じですか?3人の子持ちの方です。19歳の時に当時最年少で会計士補の資格を取得した後、21歳で一人目の娘さんを産んでます。21歳だから、おそらく学生時代に出産されたんでしょう。マッキンゼーやJPモルガン等の外資系企業を経て、現在の経済評論家、公認会計士という肩書きでがんばっておられます。2005年にウォール・ストリート・ジャーナル誌から「世界の最も注目すべき女性50人」の一人に選出されています。
     この方の時間管理はすごいです。ちょっと度を超えているような所もありますが、3人の子持ちでもココまでやれるんやな〜という感じです。


    「無理なく続けられる年収10倍アップ時間投資法」
    勝間和代(著)

     本書では「時間は投資する」モノだと書いています。誰にでも平等に与えられている1日24時間の内で、「自分への投資の時間」が何パーセントあったか?ということを重要視しています。「緊急性は低いけれど、将来時間の節約に役立つ取り組み」が「投資の時間」とされています。
     勝間さんの一週間のスケジュールが最後の方に掲載されていたのですが、すごいです。サイボーグ並の時間管理をされています。勝間さんはただの「インテリ」ではなく、体力作りや美容にも気をかけています。体力作りの為、タクシーや地下鉄を使わずに「自転車」を使ってます。それも「ナビ付きの自転車」。時間を取ってジムにも通っているようです。専属トレーナー付き。トレーナーを付ける事で、トレーニングが継続し、効率化するとありました。体力作りは、将来の有効な時間を大きく延ばす為の「投資」という考え方です。勝間さんは、家事もこなすワーキングマザーです。(離婚歴は2回で現在独身)家事の手の抜き方から、時間を節約する為の美容法(レーザー脱毛を勧めていたのには笑った。)時間短縮の為のIT機器を使い倒す方法までかなり幅が広い。(ノートパソコンのバッテリーは2本持つ!だそうです。)時間が節約できるのなら、任せられる範囲で家事もプロにまかせ最新家電やIT機器は良い物をどんどん取り入れろとも書いてあった。

     なんとなく表面的な感想になってしまいましたが、興味の出た方は読んで損はないと思います。ただ…、勝間さんがお母さんだったら…、怖いかも。

     −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

     次回は、「どうも冴えない」です。

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    〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜

    「じゃあ、行こうぜ!」
    | book | 13:29 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
    「問題解決」
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       今日の本は「世界一やさしい問題解決の授業」という本です。


      「世界一やさしい問題解決の授業」著者:渡辺健介

       私はビジネス書だと思って買いました。実際、本屋さんではビジネス書として分類されていました。ただ、著者はビジネスマンを対象として書いていません。「問題解決」という事の考え方を中高生に分かるように解説してある本です。本文はイラストもたくさんあって、文章も平易で小学生でも読めるかも知れません。「あとがき」も、「御父母、教師の皆様へ」という書き出しになってます。完全に中学や高校生へ向けて書いてます。

       すごく面白い本でした。大きく3章に分かれているんですが、

       問題を小さくわけて考える
       問題の原因を突き止め、どうすればいいか考える。
       目標を設定し、それを達成する方法を考える。

       章ごとの内容はざっとこんな感じです。実際はどういう説明をしているかというと、

       「問題解決キッズ」という問題解決を自分でできる人が出てきて、その人はどんな人なのか?どうやってその人は問題を解決しているのか?という説明をしています。
       中学生バンド「キノコLOVERS(ラバーズ)」が多くの人にコンサートに来てもらうにはどうすれば良いか?を考えながら問題解決します。
       CGアニメ映画の監督を夢見る「タロー」君が、まずパソコンを手に入れる為に目標を設定するところから入ります。

       こういう感じです。これを見ただけで続きが読みたくなると思います。

       以前「決断力」の時に、羽生さんの「簡単に単純に考える」という考え方について、ちょっとだけ書きました。羽生さんは(私が読んだ羽生さんの本の範囲で)「物事は単純に考える」という所までは、はっきり述べてます。それを読んで私も「あ〜、なるほどね〜」と思っていました。本書には問題を小さくわける為に使う「分解の木」というツールが出てきます。物事をシンプルにしていくという所は羽生さんが言っている事と全く同じでした。しかし、本書ではその「単純に考えるには、具体的にどうしたらいいのか?」という所まできちんと説明されています。

       もともと著者は「マッキンゼー」というコンサルティング会社で働かれていたようです。そこで活用されている問題解決の方法に出会ったときに、「もっと若い時期にコレを知っていれば!」と強く感じたそうです。それで、今回中高生向けに書いたそうです。従って、内容は現場のビジネスマンに十分通用する本でした。お勧めですね。

       −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

       次回は、「バーコードが面白い」です。

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      〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜

      「初めて見たね。」
      | book | 17:54 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
      「スタバではグランデ」
      0
         私が住んでいる「市」もだんだん開発が進んでますが、都会ではありません。(田舎で無い!と思いたいが、都会ではないと言うのが適切だと思った。)数年前に地元にスターバックスが開店したとき、行列が出来ていました。私も遠い所、車に乗って行きました。私が通常移動する圏内にはスターバックスは無いので、スターバックスの利用回数は、たいしたことありません。ただ見かけると入りたくなります。


        「スタバではグランデを買え!」吉本佳生(著)

         「値段」で社会のしくみを見るという本です。タイトルにつられました。「スタバ」(もちろんコーヒーのスターバックスです。)とあるだけで、気が利いていることを書いてあるように感じてしまいます。タイトルにつられて買いましたが、実際面白い本でした。

         スターバックスの飲み物のサイズは「ショート→トール→グランデ」と段々大きくなります。日本人には「S・M・L」の方がわかりやすいような気もしますが、敢えてそういう呼び名にしているところにこだわりがあるのでしょう。容量はショートで240cc、グランデではショートの倍になる480ccのようです。そして、現時点でショートとグランデは量的に倍の差がありながら、金額差がすべて100円で統一されているようです。この100円という金額差は別のコーヒーチェーン「タリーズ」でも同じようです。
         この本はなにも「グランデを買ったら、ショートと同じ分量がプラス100円で買えるぞ!」といった、「少しでも得するモノの買い方」の本ではありません。「コスト」についての考え方を、実生活に近いモノを例えにして書いた本です。
         「コスト」的に結論をいうと、「グランデ」は「売る側」にも「買う側」にもメリットがあるようです。
         以前、百円均一ショップ「ヒャッキン」の事を書きましたが、「ヒャッキン」のコスト意識は他の業界よりも高いと思います。もちろんどの業界もコスト意識はあると思いますが、百円均一を命題に掲げている「ヒャッキン」は命がけでコストを下げていると感じた。コストを下げないといけない一方で、あの品揃えは本当にすごいと思う。実際に行われているのは、規模の大きさが成せる力業的なモノが多いのですが、賞味期限のある食品なんか、どうやって元を取っているのか不思議でした。コンビニが見切った品物を大量に現金で仕入れるなどして、単価を下げているようです。「現金」「大量仕入れ」と、まあ当然と言えば当然の事が多種の商品に行われているようです。そして、どの業種でもそうですが、コストとして大きいのが「人件費」です。「ヒャッキン」のお店で働いている人は商品発注や現金を管理する人もすべて、パートさんでカバーしているようです。バイトばかりで、商品を勝手に持って帰ったりしないように在庫管理には厳しいようです。なんと、棚卸しで1%以上在庫が合わないと解雇できるという雇用契約まで結んでいるという徹底ぶりです。1%は厳しいと思う。商品100個につき、1個でもずれているとダメって事?
         「ヒャッキン」の恩恵に預かっている私たちは、「ヒャッキン」のレジを通る時、「ありがとうございます」とこちらから言わないといけないくらいだと思った。
         他にも、デジカメやパソコンがどんどん値下がりする理由や、大ヒット映画のDVD価格がだんだん下がっていく理由、携帯の利用料金が複雑な訳…などトリビア的にも面白い事が多い本でした。

         コスト意識…、改めて必要だと感じました。

         −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

         次回は、「問題解決」です。

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        〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜

        「でも、結構上の方まで続いてるぞ。」
        | book | 05:40 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
        「整理法」
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           生活実用書だけでなく、ビジネス書でこの手の本は多いです。私が知っているのは野口悠紀雄氏「超整理法」からです。1993年の本です。


          超整理法(4)野口悠紀雄(著)

           上の本は第4弾です。初版の出版当時はすごく面白い方法だと思いました。本書に書かれている情報検索についてのメインとなる内容はすごくシンプルです。簡単に書くと分類しないという整理法です。書類を大きい茶封筒(A4が入る)に入れて、時系列的に左から並べるというモノです。そして、書類を使ったらまた左へ戻す。探すのも左から。そうすると、不要な書類やそれに近いモノは右に貯まる。という感じです。

           この本から、「超」〜というのは野口悠紀雄氏の特許みたいな感じでいろいろ出してます。

          ・「超」文章法
          ・「超」発想法
          ・「超」勉強法
          ・「超」英語法
          ・「超」手帳法

           「超」〜がすでに一つのブランドみたいになってる。
           その中にあって、「佐藤可士和の超整理術 」(2007年9月)佐藤可士和(著)はタイトル的に見てすごく勇気のあるネーミングだと思いました。


          「佐藤可士和の超整理術 」佐藤可士和(著)

           佐藤可士和氏はアートディレクター、クリエイティブディレクターという肩書きでいろいろとデザインや企画に携わっている方です。SMAPから携帯電話、公共施設までいろいろと関わっているようです。こういう業界は正確に言うと細分化されているのでしょうが、薬剤師の私からみると「デザイン関係」の仕事と捉えて差し支えないです。
           アマゾンのレビューを見てもらうとわかるのですが、評価が両極端に分かれてます。ざっと見た感じでは同業者からは概ね批判的にとられているように思いました。
           どのジャンルの本であっても、レビューは同業者からは批判的である事が多いように感じます。確かに私の立場でも、薬剤師の方が書いた本にはなんというか、「あら探し」をしてしまう。「いやいや、これ違うやろ〜」という所がないか?という視点で読んでしまう。しかし、それが意外と薬剤師以外の人間から見ると役立つ本や情報だったりする。
           「デザイン関係」の仕事をしている方が書いた本書は、私の立場でみるとすごく面白いと思いました。

           アイデアやデザインを生み出す場所というのは、アイデア本というようなジャンルの本によくその「現場」写真があるのですが、たいがい乱れてます。混沌とした状態をあえて作り出して、情報と情報の今までは無かったリンクを生み出すという感じです。そういう意味では本書は正反対です。ココで本の宣伝動画を見ることができます。本の内容も著者自身が短いですが語っています。動画の背景にあるように著者の事務所は全体がなにかの店舗みたいに整理されています。「ワビ、サビ」すら感じるような空間です。スカッとしてます。本当にココで実務をやってんのかな?と思ってしまう位です。本書に写真が掲載されています。
           書類やモノに囲まれて仕事をしている自分には、見直さなければいけない点がたくさん見つかりました。そういう意味ですごく良い本だと思いました。

           あとは、気付いた点を実行するだけ。(←ココが最大の難所)

           −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

           次回は、「スタバではグランデ」です。

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          〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜

          「ハンカチだよ!」
          | book | 06:05 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
          「決断力」
          0
             将棋の羽生善治さんやイチロー選手は「天才」の代名詞的な人物です。いろんな本や雑誌で取り上げられます。どちらとも私と歳が近い(羽生さんは70年生まれ、イチロー選手は73年生まれで私と同じ歳。)ので、なんとなく気になる天才です。
             羽生さんについては、対談本を読んだ事があります。「簡単に単純に考える」という本です。


            「簡単に単純に考える」羽生善治

             ラグビーの平尾誠二、スポーツジャーナリストの二宮清純、人口知能の権威である金出武雄さんとの対談本です。これを読んで、タイトル通り「シンプルに考える」という羽生さんの捉え方がすごく面白いなと思っていました。ただこれは対談本なので、当然、対談者の話も混じっていて純粋に羽生さんの考え方ばかりじゃなかった。
             今回の本は、羽生さん本人が書いた本です。面白い本でした。


            「決断力」羽生善治(著)

             「決断力」という本です。タイトル的には「〜力」というちょっと流行を取り入れたような(2005年の本です。)感じですが、中身はすごく面白いです。個人的な話ですが、私はちょっと前まで読みにくいような本もやや無理して読んだりしてたんですが、今は単純に読めるモノを選ぶ傾向にあります。難しい本が高尚な事を書いているとは限らないし、なんとなく実生活に取り入れにくいというか自分に置き換えて活用できないと思うことが多かった。シンプルで読みやすい本の方が、実生活や仕事に直結した事を書いているモノが多いように思います。そういう点で本書はまず、「読みやすい」です。「簡単に単純に考える」というタイトルの対談本が出るくらいだから、羽生さん自身、あまりごちゃごちゃと難しい事は考えないようにしているようです。しかし凡人にも理解できるようにシンプルに表現できているのは、その才能の証だと思います。
             前にも書きましたが、面白い本はやっぱり「目次」が面白いです。「目次」だけで納得したり感心したりできます。

            ・勝負どころではごちゃごちゃ考えるな
            ・経験は、時としてネガティブな選択のもとにもなる
            ・直感の7割は正しい
            ・決断は、怖くても前に進もうという勇気が試される
            ・常識を疑う事から、新しい考え方やアイデアが生まれる
            ・プロらしさとは、力を瞬間的ではなく、持続できることだ

             本書で「かなり危険だと判断しても、私は、踏み込んで決断をする方だと思う。」と書いてある所があります。「見た目にはかなり危険でも、読み切っていれば怖くない。」としてます。剣豪の斬り合いで、鼻先1センチを刀がかすめるような勝負をしていても読み切っていれば大丈夫。逆に相手の刀が届かないような所にいても、自分の刀が届かない。というふうに書いてました。将棋は決断の連続です。その決断の連続を制し続けている著者が決断を下すときのリアルな感覚なんだろうなと思いました。

             そして、本書でも際だって感じたのが、先にあげた対談本の「簡単に単純に考える」という考え方です。羽生さんのお父さんは外資系の会社のエンジニアで「仕事にゆき詰まったときは整理整頓」というのが口癖だったそうです。休日でも朝から部屋の掃除をしていたようです。うるさくて眠れなかったが自分もその遺伝子を受け継いでいるようだと書いてました。勝負どころでこそシンプルに考えるというのは、出来そうでなかなかできないことです。ごちゃごちゃ考えている方が楽に思える。

             私もまず整理整頓から入ろうかな。

             −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

             次回は、「整理法」です。

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            〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜

            「なんだ、泣いてんのか?」
            | book | 08:18 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
            「本当っぽい水」
            0
                以前、事務の子からすごく高価な水の話を聞いた事があります。700ccで一万円!!肌にぬってもよし、飲んでもよしの万能の水らしいです。ある化粧品会社から出ているらしくて、購入を勧められたようです。肌には塗って使用し、また飲むと内側から作用があるとか…。万能っていう所がミソです。事務の子は良識があるので手を出さなかったようですが、悩みがある人は手を出すんだろうな…。

               こういったふれこみの水って本当に多い。

              ・波動水
              ・磁化水
              ・π(パイ)ウォーター
              ・クラスターの小さな水
              ・抗酸化性をうたう水

               これらは大抵「万能」をうたってます。最初に書いた「塗ってもよし、飲んでもよし」の1万円の水(たぶん名称が「黄金水」だった)なんかもそう。最近はあの宗教団体が出していた「紀元水」なんかも話題になってます。

               私が考えるこういうのが蔓延する原因,「科学っぽい説明」がなされている事です。「科学的な説明」ではなくて、「科学っぽいです」「波動測定器MRA」(なんの機械?)とかNMRを使ったものとか…、それらしい測定器でそれらしい説明がされている。先の1万円の水は「クラスターが小さい水」に属するようなんです。ちなみに「クラスターが小さい水」とは水の分子同士の塊が小さい事を指しているようです。「クラスターが小さい水」については雑誌かなんかでも読んだ事があります。NMRで測定?したらしいです。学者が実際に長寿の村の水やら天然水やらは、「クラスターが小さかった」と言ってます。その学者は松下という日本人で、水の吸収スペクトルと半値幅が狭いものを「クラスターが小さい」と決めつけて説明したようです。この「クラスターが小さい」については他の日本人の科学者が、きちんと科学的に否定してます。単にphの違いだったようです。しかも常に運動している水分子は「1ピコ秒(10のマイナス12乗秒)」で集まったり離れたりしているようです。常にクラスターが小さいというのはありえない。でもね、化粧品の説明を聞くときにここまで考えんよね。

               蔓延する原因△蓮⊃紊覆里任覆鵑慮果をうたっても弊害があまりないという事です。「効果はないけど、害もない」状態です。粗悪品で大腸菌なんかが混じっていれば別だけど、使い続けても調子が悪くなるわけではない。またこれが「使い続けなければ効果が出ない」という宣伝文句にもなる。

               こういった「水ビジネス」の「ニセ科学」を切った本があります。


              水はなんにも知らないよ/左巻健男(著)

               「水ビジネスを切る!」という内容だけども、「水はなんにも知らないよ」とネーミングがなかなかいいと思う。本著でほぼすべての「水ビジネス」は切られています。「1万円の水の話」も身近に聞いていたので、私個人的にもなんかすっきりしました。

               私が考える「水ビジネス」が蔓延する原因は、「プラセボ効果」だと思います。以前「control」の時にも書きましたが、気持ちの持ちようで変わる回復力的なモノが人間にあるからだと思う。(プラセボ効果は科学的に確認されているものです。)私もあれは小学生の頃だったと思いますが、お寺で「知恵の水」というのを飲んだ事があります。それからしばらく記憶力が高まったような気がしました。ポジティブに捉えると、こういう勘違いも生きる上では必要だとは思います。しかし、ワラにでもすがりたい位に本当に悩んでいる人から多額のお金を取って商売にするのは、やっぱりどうかなと思いました。 


               −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

               次回は、「スモールワールドネットワーク」です。

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              〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜

              「上まで続いている感じがする。」
              | book | 05:24 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
              「平成男子図鑑」
              0
                 男女が均等に活躍できる職場や職種は確実に増えていると思います。ただ、「男女雇用機会均等法」がどうしたといった感じで、そうではない所の話もよく耳にします。また「法的にはオッケー」な状況を作っているだけだとかね。

                 薬剤師はほんとに様々な職場で活躍してます。医薬品はもちろん食品や化粧品、またはバイオテクノロジーの部門など本当に広いです。私は医薬品関係の仕事しか知りません。しかも、調剤関係。その狭い範囲でいうと、他に比べ男女共に本当の意味で均等に活躍できる職場であると思います。(そんな事ないとツッコミが入りそうなので、もう一度書くと「他の職種に比べて」「比較的」です。)男の私から見ると、女性が羨ましく感じる所もあります。いきいきと活躍している女性が多いです。女性の方が患者さんからの受けもいい。気が利かない男では成り立たない職種だと思う。そういう意味で男の薬剤師は気が抜けない。男があぐらをかかないためにも、そういう刺激は必要なんだろうけどね。


                平成男子図鑑/深澤真紀(著)

                 今日の本は「日経ビジネスオンライン」に2006年〜2007年にかけて半年位連載されていた、「U35男子マーケティング図鑑」に加筆されたモノです。その時期に「U35男子」の世代です。ですので、ここで言われている男子とは、平成生まれの男子の事ではなく、1970年代生まれで、現在20代半ばから30代半ばくらいの男性を指しているようです。社会人としては、まだ「若手」と言われる世代かな。団塊ジュニア世代です。「豊かな時代に生まれ、あまりがつがつしてない、旧来の男らしさにもこだわらず、10代の時にバブルがはじけて未来に大きな希望も持ってない世代、…」と散々な言われようです。1973年生まれの私がバッチリ収まるので興味を持ちました。

                 図鑑なので目次が「男子」の分類の様になってます。

                ・リスペクト男子
                ・お買い物男子
                ・セクシー男子
                ・マッスル男子
                ・mixi男子
                ・オカン男子
                ・花ムコ男子
                ・チェック男子
                ・草食男子
                ・ロハス男子
                ・スピリチュアル男子
                ・ベンチャー男子
                ・ガンダム男子
                ・ツンデレ男子
                 ……

                 目次だけ見てても楽しいです。挿絵も面白い。「リスペクト男子」「こいつ、マジすげーんですよ。」と言っている所の挿絵がこの本のタイトル的なイラストになってます。(→ココで中身が少し見られる。そのイラストは目次の直後)このイラスト見てこの本買おうかと思った。ここで言っている「リスペクト」は漢字の「尊敬」ではなく、あくまでカタカナの「リスペクト」だそうです。

                 アマゾンのレビューにもあるように、確かに「あるあるネタ」と言ってしまえばそれまでなんですが、私はまず「男子」をここまで分類できた事がすごいと思う。(←リスペクトか?)

                 全体的に「平成男子」に対して「批判的」とまでは言わなくとも「おちょくって」いる感じはあります。

                ・オトコ同士でお買い物、お食事に行く
                ・オカンが大好き
                ・ウェディングに憧れている
                ・子育て熱心

                 こういう風に言われるのは、まあむしろ喜ばれるべき事なんだろうけど、本文的には「おちょくって」いる感じがある。そういう感じがにじみ出てる。簡単にいうと(具体的にそう書いているわけではなく、私感ですが)「男子が女性的になっている。」といった意味合いで書かれてある所が多い。

                 「教育パパ男子」「父親の為の子育て雑誌」について書いてあった所では、最近よくみかける雑誌、「プレジデントFamily」「日経+kids」「Aera With Kids」等について書いてありました。

                「父親の力量が試される、受験のマネジメント」
                「我が子が輝く学校選び」
                「子供をダメにする夫婦関係」
                「子供コーチング」
                 ……

                 こういう雑誌も特集タイトルだけで面白いな。でもこれ「平成男子」世代よりも、もう少し上の世代(大学や高校受験を控えている子供を持っている親世代)に向けているような気もする。しかし、「平成男子」は「教育パパ男子」だと断言してました。

                 私が思う「平成男子像」は少しずれていて、「イチロー」「松井」「将棋の羽生」等のイメージです。個人的には第2次ベビーブームを生き残って来た世代のイメージが強かったので、「そんなに弱っちいモノではないよな。」と感じました。ただ、私も「男子の女子化」的な現象は現実にあって、それは今後も加速していく方向にあると思います。未だ行き渡らない「男女雇用機会均等法」の認識へ向けて、「男子が女子化」していくという考えてもなかった方向で、「男女が均等に扱われる」道が開拓されていくような気もした。
                 
                 * * * * * * * *


                 意外と(?)好評だった、「ウンコしてたら呼ばれる。」の法則。その時に書いた、脳科学者・茂木健一郎氏の「人は真実よりも、本当っぽいウソを信じる。」という言葉。それがもつ意味の話「ニセ科学」について書いてみたいです。

                 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

                 次回は、「本当っぽい水」です。 

                 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


                〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜

                「この出っ張りの事かな?」
                | book | 05:20 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                「sync」
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                  以前書いた、ピタゴラスイッチの人こと佐藤教授の著書(監修)で「日本のスイッチ」というのがあります。


                  「日本のスイッチ」佐藤雅彦監修

                   これは毎日新聞社が行っている携帯電話を利用したアンケート調査をまとめ、それを本にしたものです。「日本のスイッチ」については毎日新聞の本紙で見た方もいると思う。2択の質問がいくつか並んでいて、それについて携帯電話で解答する。2002年10月に開始してから現在もやってます。月曜日に質問が掲載されて→水曜日までに答えて→次の月曜日に集計結果と解説が掲載されます。

                  ・選挙事務所からの「□□□候補をよろしく」の電話?
                    効果あり   − 12%
                    むしろ逆効果 − 88%

                  ・福袋に対してあなたが抱くのは?
                    お得感    − 18%
                    売れ残り疑惑 − 82%

                  ・くつ下を干すときは?
                    つま先が上  − 20%
                    つま先が下  − 80%
                   
                   こういう感じです。「私たちは、本当の日本の日常に気付いてないことが多い。」と佐藤教授は書いてます。

                  ・そう言えば、最近、野良犬を見た?
                    見た     − 12%
                    最近見ない  − 88%

                   「日本のスイッチ」は携帯電話が日本を写す「スイッチ」の役割を果たし、日常のたわいもない事に関しても瞬く間に3万人が答える社会的な装置だと言ってます。扱われているのは時事的なものから、ゆるい質問まで様々です。

                   季節外れですが、ホタルがそこそこの集団で光っている所を見たことありますか?私は数回しか見たことないのですが、すごく綺麗です。そして、そこそこの集団なのに光の点滅がシンクロしている事に驚きました。光るリズムが同期していて、一気に光ったり消えたりする。電線で繋がった電球が光っているような感じです。世界中のホタルがそうなっているわけではないようです。ホタルの種類にもよるらしいです。
                   「同じことが同時に起きる」−これはなんでもないことに思えます。たまたま同時に起こる事であればなんでもない。自分の車のウインカーの点滅のリズムが前の車のウインカーとたまたま同じリズムで「カチカチ」いう事があります。しかし、それはしばらくすると少しづつずれる。たまたま同じリズムで同期したものは時間が経つとずれる。でもホタルのそれは明らかに同期している。絶妙にシンクロしてる。このホタルがシンクロして光る事について、数理生物学者が書いた本があります。


                  「sync」スティーヴン・ストロガッツ(著)

                   本書で扱っているのはなにもホタルだけでなく、シンクロする様々な事、例えば心臓が拍動するリズムを作り出す洞房結節で1万個の細胞がシンクロする現象や、非生物の同期現象などシンクロする事全般について詳しく書いてあります。「同期とは、奇妙であると同時に美しい現象でもある。それが奇妙に思えるのは、物理学法則に反するように見えるからだ。」と本書にありました。これを読んで、私はあの「日本のスイッチ」のひとつを思い出しました。

                  ・シンクロナイズド・スイミングという種目?
                    きれいで好き − 58%
                    ちょっと妙だ − 42%

                   こういう結果になってました。答えの結果としては半々といったところです。シンクロという現象が「自然に起こる」とは考えにくいモノです。シンクロさせるには相当な努力が必要と考えてしまう。だから水泳のシンクロを見ると、その同期している運動の向こう側にすごい努力が見え隠れしているように感じて、私は単純にすごいなと思う。時間的に同じタイミングで同じ事が起こるという現象は滅多にない。そのまま放っておくと、どんどん無秩序な状態が増大していくばかりの気がする。しかし、自然の事物には他の個体と結びつきをつくって、動作の周期を一致させる傾向があり、これがもとで、誰の指図も受けないのに、自然に秩序が生まれる仕組みになっているようです。「給水と排水を繰り返す1万個のトイレのタンク」が同期していく例えを使ったりして数学的には高度ですが一般人にもわかりやすく書いてあります。また、本書には「スモールワールド・ネットワーク」についての記述もあります。「世界中の人とたった六人の他人によって隔てられている。」という「六次の隔たり」についてです。あの「mixi」の考え方の元です。この「sync」の著者「スティーヴン・ストロガッツ」とその教え子の「ダンカン・ワッツ」がネイチャー誌に「スモール・ワールド現象」を1998年に掲載してます。「mixi」などの「SNS(ソーシャルネットワークサービス)」は「六次の隔たり」の仮説を元に作られてます。この「スモールワールドネットワーク」についても、いつか書きたいです。

                   −−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 

                  次回は、「平成男子図鑑」です。

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                  〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜

                  「その方が、見えるって話だよ。」
                  | book | 05:34 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                  「世界征服は可能か?」
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                     「ヒーローが出てくる作品」には「悪者」が必ず存在します。そして「悪者」は大抵「世界征服」を企てています。「世界征服」を企ててこそ「悪者」だったりします。ヒーローの相手が単に「意地悪なヤツ」だとか「なんとなく嫌なヤツ」だと規模が小さい。「世界を不幸に陥れる感じ」が強い「悪者」をやっつけてこそ、ヒーローが生きる。


                    「ヒーローの例:レインボーマン」

                     「世界征服」は非常に身近な悪のイメージでありながら、具体的になにをもって「世界征服」とするのかリアル感に欠ける。「ヒーローを生かす」為に「悪者が目指すべき目標」といった実体のない「悪い事」の代名詞的な行為としてしか捉えられていないと思う。


                    「世界征服は可能か?」岡田斗司夫(著)

                     本書は「世界征服は可能なのか?」というストレートな疑問をかなり真面目に分析してあって面白いです。本書では支配者のタイプが以下の様に分類されてました。

                    タイプ )皺
                    (例:ピッコロ大魔王「ドラゴンボール」)

                     ピッコロ大魔王は昔、正義の武道家に電子ジャーの中に封じ込められた、という過去の因縁があり考え方がかなりひねくれてます。

                    タイプ◆‘蛤杣
                    (例:夜神月-ヤガミライト-「デス・ノート」)

                     完全な独裁者タイプです。彼はとんでもなく働いています。昼も夜もDEATH NOTEのことを考えています。名前を書くと書かれた人は死ぬというノートです。自分が動けないときは誰かに指示を出しています。非常に明確で、具体的な指示です。

                    タイプ 王様
                    (例:レッドリボン軍総帥「ドラゴンボール」)

                     「レッド総帥」が「世界征服」という大義名分で軍を総動員してドラゴンボールを集めていた理由は、「自分の背を高くしたい」という本当に個人的な願いでした。バカ殿タイプ。

                    タイプぁ々幕
                    (例:フリーザ「ドラゴンボール」)

                     孫悟空の兄・ラディッツの証言によると「我々サイヤ人は戦闘民族だ。環境のよい星を探し、そこに住む者を絶滅させてから、適当な星を求めている異星人たちに高く売るのが仕事だ」としてます。

                     本書では他にも「世界征服の目的」のタイプ分け、「世界征服の手順」なども細かく分析してます。そして最終章で、「自分だけ豊か」はありうるか?としたまとめは興味深い部分でした。

                     私たちもよく知っている独裁者がいます。現代の独裁者の一人です。人民を奴隷のように働かせるがろくにケアもせず、自分とその一族だけ贅沢三昧の暮らしをしている。しかし、奇妙なことに独裁者の「贅沢」というのは、ほとんど輸入品だよりです。つまり、贅沢品を自分の所では作れない。かなりの映画マニアのようですが、自分のところで映画を作らせようとしても、どうしても資本主義国家の商品にかなわない。それは何故か?

                     それは自由に「面白いもの競争」をして、多数の支持を得て勝ち残ったものが「面白い」からです。独裁者は「物質的には豊か」なんだけど、決して満たされてはいません。独裁者が欲しいもの、憧れるものはすべて「別の豊かさの世界」にある。

                     豊かさの意味は時代と共に変化するものです。土地の広さや、食料の量などで豊かさは計れない。本書を読んで世界征服は可能だけれども、そんな事しても「その後」は思ったより切ないモノだなと思った。具体的に考えてもみなかった事が少しはっきり見えた気がしました。深く考えてみると面白かった。

                     突然ですが、たくさんのホタルが同じリズムで光るところを見たことがありますか?どうやら自然はシンクロする方向に進むらしいです。

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                     次回は、「sync」です。

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                    〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜

                    「だから、目をこらして見てみてよ。」
                    | book | 05:35 | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |
                    「ホイチョイのブレーン達が問う」
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                       「モノを買う」という行動にすごく興味があります。最近あんまり買わないけど。過去の記事のタイトルをみると、「ショッピング」と名が付いているのが多い。薬局を物販の方向へ向けるつもりは今の所ありません。そういうマーケティング的な話ではなくて、「買う」という行動自体に興味があります。物欲という位だから、それはおそらく本能的なモノのような気がするんです。この前みつけた本で、


                      「キミがこの本を買ったワケ」指南役(著)

                       というのがありました。レビューなどを見たら素人向けとあったので買った。指南役という方が書いてます。誰?と思いました。誰というか、組織名みたいです。本の帯には「ホイチョイ・プロダクションズのブレーン」となってました。「ホイチョイ・プロダクションズ」はクリエータグループでいろいろなモノを作ってるようです。有名どころでは、

                      『私をスキーに連れてって』(映画)
                      『彼女が水着にきがえたら』(映画)
                      『気まぐれコンセプト』(漫画) などです。

                       バブルの時期に当たったヒットメーカーです。広告代理店的な仕事もしているようです。よく聞く名前ですが、「ホイチョイ・プロダクションズ」については私も実態がよくわかりません。そもそもクリエーターという仕事をよく知りません。プロデューサーと同じような意味なのかな?何かをクリエートしているのでしょうが、その作る対象が一つのジャンルではない(いろいろ作っている)ので複雑に感じるのかもしれない。

                       本の話に戻りますが、前書きに『未だ解明されない「買う理由」を、世界で初めて解き明かした本である。』と書いてありました。ネットでのレビューは真っ二つに分かれてます。アマゾンで酷評している人もいます。レビューだけ見てたら買わなかったと思います。ただ、書店で中身を見てたので買いました。私が実店舗で本を選ぶ時は「タイトル」「本の帯」「目次」なんかを見ます。個人的な経験では、「タイトル」と「帯」はキャッチコピー的な要素が大きいので、目次で選ぶと結構いい線いきます。目次が面白いと買いたくなる。

                      「義理もないのに100円ショップのバイトに気を使う理由」
                      「クラスで4番目にかわいい女の子が一番モテる理由」

                       等、本書に関係あるのか?と思うような目次もあった。内容的には私がマーケティングについて素人なので、とても面白い本だと思いました。私はテレビのCMが好きです。面白いのは飛ばさずに見ます。テレビCMの具体的な例を挙げて説明してあるところもあって、納得できる点も多かったです。

                       突然ですが、…

                      「バザールでござ〜る。」
                      「ポリンキー、ポリンキー」
                      「ドンタコスったら、ドンタコス。…」
                      「だんご3兄弟」
                      「I.Q.」(ゲーム)
                      「ピタゴラスイッチ」(NHK)

                       このうちどれかは、どこかで見たり聞いたりした事あると思います。全部、ひとりの方が作ってます。私は勝手にこの作者を人間国宝に推薦したいです。以前から気になっていたのですが、この本にもその方の作品や言葉が引用されていました。次回、慶應義塾大学佐藤雅彦教授についてです。

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                       次回は、「ピタゴラスイッチの人」です。

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                      〜 本日の「ポジティブに生きる!」 〜

                      「じゃあ、知らない部分もあるんだ。」
                      | book | 05:40 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |